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ガンと私とヨーガ療法
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星 一以*

座長:木村 宏輝**

星 一以*:博士(工学)元日本大学教授
木村 宏輝**:東邦大学医療センター大橋病院

座長:それでは続きまして、最後になりますが星一以先生から「ガンと私とヨーガ療法」ということでご講演いただきます。星先生は、ヨーガ療法学会の方でも発表されておりますが、ご自身ががんと向かい合っている、その体験を通して、そのヨーガ療法の効果というものを私たちに今日はご講演していただきたいと思います。それではよろしくお願いいたします。

星一以先生:皆さんおはようございます。それでは、このシンポジウムTの最後になりますけれども、私の体験を通しまして「ガンと私とヨーガ療法」についてお話をさせていただきます。


1.はじめに

図1は私の病歴と再再発したときのMRI映像です。最初は右鼻腔ガンでした。

図1 その部分は手 術でとりました。54歳のときでしたが、3年後、再発して右上顎を取る手術をしました。そして8年後65歳となり、定年退職半年前に再再発しました。その時の写真が図1です。中鼻腔と右目蓋の部分にガンの腫瘍が認められます。広範囲に転移しており、手術は出来ないので放射線で叩くしかないです。

ただガンの範囲が広いので全脳照射することになります。そうすると、結果的には余命半年というのが西洋医学の判断でした。他に方法がなければ受け入れるしかないと思いました。しかし、福島医大名誉教授:熊代永先生などの助言によって、放射線治療を断り、ガン統合医療に切り替えました。そして今6年目を迎えています。従って私が今まで歩んできたことの中に、がん治療に対して参考になることがあるだろうと考え、その足跡をお話したいと思います。


2.ガン再発と治療法の選択

<断食と酵素風呂>

図2は西洋医学と決別するまでの経過を示したものです。余命半年の告知を受けてから最初に行ったのは、食を断つことでした。

図2
<断食と酵素風呂>

福島大学教授:白石豊先生の紹介で山形県高
畠にあるSNC(元オリンピック監督:藤井優先生)で断食して酵素風呂に7日間入りました。不思議なことにガンの痛みが止まりました。しかし、普通食に戻しますと再び痛みが戻りました。慌てて10日間断食しました。

食事によってガンの成長がコントロール出来ることが分かり、食の大切さを強く認識しました。この体験が菜食中心の星野式ゲンソン療法を始める動機付けになりました。


<土佐清水病院>

西洋医学と異なる治療をする病院をヨーガの仲間から紹介されたのが土佐清水病院でした。丹羽耕三院長のお話をお聞きし、放射線照射の治療を止める決意をしました。そして土佐清水病院に入院し丹羽療法を始めました。丹羽院長の治療の内容を総称して丹羽療法という名称で申し上げます。

生薬の詳細は後で述べますが、治療内容は主に丹羽先生の開発した生薬、サンドバス、これは身体を温める、先ほども体を温めれば病気が治るという話が出て来ましたけれども、マグニ石の砂風呂で全身を温めます。それから尿の中に残っているガンに効く成分を飲むという成分尿療法などを行う病院です。

<自分を治す>

 図3の写真は発病前と病後の私です。発病前の怖い顔をしている写真は見せたくないのですが、比較のために載せました。「ガン」は生活習慣病の最悪なものだということが分かりましたので、まず自分で出来ることとして形から治しました。恰好付けていた毛染めは止め、髪は就職以来七三に分けていましたが、髪の形を変えました。ネクタイは勤務以来付けておりましたがやめました。

今日も付けておりません。腕時計も外したことがなかったです。その腕時計も外しました。もし講演時間をオーバーしたら、座長さんお願いします。それから定年退職が近づいたので地域にお返しする活動として民生委員を引き受けましたが、これも任期途中で辞任しました。

<ガン治療の軌跡>

 図4は私が辿って来ました治療の軌跡です。ここでは4期に分けていますが、今は第5期になっています。第1期は断食と酵素風呂入浴。そしてここから星野式ゲルソン療法という食事療法ですね。第2期は丹羽療法です。土佐清水病院には1年4ヶ月ほど入院しました。病院では患者さんと一緒にヨーガ療法をやっておりました。退院後も丹羽先生の薬は飲んでいます。第3期は、AWG療法を取り入れたことです。これは耳にしない方法と思いますが、電流を身体に流す方法です。血液では届かないガン組織にも電流は流れる様で腫瘍マーカーが下がり、血液がきれいになります。
 第4期からは郡山駅前にあるロマリンダクリニック(院長:富永國比古先生)でビタミンCの多量点滴療法を行って今日に至っております。それでは代表的な治療の詳細について申し上げます。


<星野式ゲルソン療法>

星野式ゲルソン療法の指導はロマリンダクリニックでも行っていますが、次のことを守る食事療法です。
@無塩食。
A油脂類と四足動物の肉の制限。
B大量の人参ジュース(人参・レモン・リンゴ
をベースにしたもの1日1.2リトル程度)と野菜ジュースの摂取。
Cアルコール、カフェイン、たばこ、砂糖、人工的食品添加物の禁止。
Dイモ類、玄米、全粒粉、豆類、新鮮な野菜や果物(国産)クルミ、松の実、海草類の食事。
というのが星野式ゲルソン療法の基本的な食事です。


<丹羽療法>

 丹羽療法は先ほど少しお話しましたが、生薬についての詳細を述べます。がん患者に多い活性酸素を防ぐための食事として、丹羽耕三院長が開発した、
@SOD様食品(大豆,ヌカ,ハトムギ,胚芽などを焙煎,発酵したもの)を摂取する。
A冬虫夏草・アガリクス茸・ビワの種を焙煎,発酵した薬。
Bブクリョウ・牛黄・大黄・滑石などを調合した漢方薬やマグニ石粉などの薬を飲むというのが丹羽療法の生薬です。


<AWG療法>

 AWGというのは身体に様々な周波数の方形波電流を流す療法です。東京都両国にある「免疫生体ここ一番」(院長:宇治橋泰志先生)で行いました。印可する周波数は1〜10000 Hzの範囲の中から病魔に合わせた約400種類の周波数群を使用します。例えば腫瘍に対しては666.06, 727.07, 740.09, 787.09, 790.07, 880.11, 4998.3 Hzの弱電な電圧を印加し,ガンなどに強いダメージ与えるのが目的です。病気によって周波数の組み合わせが違うのですが、腫瘍に電流が流れてダメージを与え、結果的には良い血液になっていきます。血液の環境が良くなるとソマチットが出現し、活発に動き回るのが暗視野顕微鏡で観察されます。


 <ビタミンC多量点滴療法>

2005年あたりから日本に上陸して始まったのが高濃度のビタミンC (60g 以上)を点滴することでガン細胞を死滅させるという方法です。副作用のない抗がん剤と言われていまして、ロマリンダクリニックで週1回やっております。平田先生の所でも行っております。


<海外旅行 放射線ホルミシス>

 図5は私が海外旅行に行った年の帰国前後の腫瘍マーカーの3年間の変化です。1年に1回の旅行ですが、帰国後は必ず腫瘍マーカーが下がっています。なぜ腫瘍マーカーが下がるのか? 往復の機内では宇宙から約200μSvくらいの放射線を受けます。低線量の放射線被爆はホルミシス効果としガン治療にも効くことはご承知のことと存じますが、海外旅行しますと宇宙からの放射線を長い時間全身に受けますね。飛行機に乗っているだけで、宇宙からの放射線 ホルミシスを受けることが分かります。
福島原発事故で放射能汚染の風評被害が海外にまで広がっておりますので、海外旅行と腫瘍マーカーの減少について詳しく述べます。

図5 図6

図6は土佐清水病院入院後からの腫瘍マーカー(1CTP)の変化を示したものです。グラフの縦軸4.5から破線で示した横線以下の値が安心の目安です。グラフから、第2期の入院中に、第3期のAWGを始めてから、第4期のビタミンC多量点滴を始めてから、腫瘍マーカーが徐々に下がるのが分かります。しかし、入院後3ヶ月経過して海外旅行に出かけるまでは下がりませんでした。見納めのつもりでリビア砂漠に行って皆既日食の観測をしました。

 海外旅行に出発するまでの腫瘍マーカーは4.5より高いところにありました。リビアから帰って来たら、不思議なことにストンと下がり始めたのです。医師からは神秘的体験をしてストレスが解放されたからでしょうと言われました。しかし、食事のこと、途中で痛み出したらどうしようか等、不安一杯の旅でありストレスが解放したとは思われませんでした。翌年の海外旅行でも帰国後のマーカーは下がりました。図5は海外旅行前後の腫瘍マーカーを3年間調べたものです。帰国後はマーカーが下がることを示しております。これらのことから宇宙線による放射線ホルミシスによって腫瘍マーカーが下がると思っています。

更に、ビタミンCを多量点滴することで腫瘍マーカーが下がりました。以上の治療によってガンと共存しながら4年が過ぎわけですね。そのような経過の中で、本学会の理事長である木村慧心先生の紹介で、がんヴィレッジ札幌の院長・平田章二先生の所に参りました。

図7 図7の左の写真はその時に撮影したものです。2本の矢印で示したように、右目の下側と中央にある大きな膨らみがガンです。右の写真は、1年後に撮影したものです。1年の間にガンの大きさはほとんど変化していません。

帰宅後、平田先生からメールが来きました。「腫瘍がこのような状態を続けていることは驚きです。西洋医学ではこうはならないと思います。もしお手伝いをするとすれば、少ない抗ガン剤を使うとか、免疫を上げるようなお手伝いが出来るかもしれない」という内容のメールでした。
1年間にさほど変化をしないということは大きな救いでした。進行が少ないならば、月1回の通院で、平田章二先生の治療を受けてみたいという気持ちが湧いて参りました。


<平田療法>

図8はがんヴィレッジ札幌の写真です。ここで口腔外科を基本とした西洋医学、少量抗ガン剤(月に1回10mgの抗がん剤点滴)・非特異的免疫療法(ビシバニール注射)・温熱ドーム(放射性ラジウムを含む高価なバドガ スタイ ン鉱石90kgが埋め込まれている)での放射線ホルミシス治療・ビタミンC多量点滴などを統合した治療を受けて今日に至っております。

治療をはじめて驚いたことがあります。図9はガンの組織の写真です。組織の中にガン細胞が縊死していることが分かりました。このこと によって、これまで行ってきた治療に対して大きな自信を与えて頂きました。

図8 図9


図10は平田章二先生のところで治療を始めてから今月までにガンが縮小する経過を示したものです。左上の写真が治療する前(H21.10.7)のガンです。角度によって撮り方が違うかもしれませんけれども、右上は治療8ヶ月後(H22.6.15)の写真です。上顎のガンが少し崩れて来ました。下の写真は今日の発表に最も新し い状態を見て頂くために6月22日に家内に撮って貰いました。

図10 少し暗いかもしれませんけれども、「1年6ヶ月後」の矢の先の所に在った目玉のような腫れ物にポカッと穴が開いて崩れております。その他の部分も縮小しております。

写真が暗いのは単なる撮影技術だけではありません。ガンが出っ張っていると明るく撮れますが、ガンが縮小すると被写体が奥深くなり光がとどかなくて暗くなっちゃうんですね。

平田先生のところで、「ガン統合医療」を受けました。そして1年6ヶ月後の写真が現在の状況です。この写真を撮るとき家内はビックリして、感動して撮影した写真です。私も写真を見て、アラッ、小さくなっていると叫びました。


<がん統合医療>

 最後に「ガン統合医療」についてまとめさせて頂きます。図11に示したように、@食事、A心の問題、B治療という三つの環が「一つになった医療」で私は生存しております。治療というのはどちらかといえば医者に治して頂くということで他力です。しかし食事は自力ですね。心の持ち方は他人から助けてもらうにしても自力です。

図11 食事についてまとめますと、断食後は星野式ゲルソン療法を実行しております。ゲルソン療法の中身を国際化時代の今に合わせた言葉を使うと「穀菜果」の食事を食べて、肉、牛乳類、砂糖とかは摂らない。甘みは果物からと、こういう穀菜果の食生活で現在の私があります。穀類の中心はほとんど玄米ですね。

それから、心の問題としては、癌患者になると何かにつけて未来を引きずるのですね。明日痛くなったらどうしよう、一週間後どうしようと、自分でどんどん不安を作っていきます。不安を引きずると免疫が下がります。また、諦めてしまうと、もうやる気がなくなりますね。穀菜果食事なんか食べたくないでしょう。土佐清水は漁港の街です。
病院食より外食の方が美味しい魚料理が食べられますからね。私は入院中も諦めずにゲルソン食事を継続しました。しかし、そのことにストレスを感じの様では免疫が下がります。


ゲルソン療法は頑張らないと出来ない方は最初からやらない方がよいと思います。元々、頑張過ぎで発病した病気ですから、交感神経を優位にしない生活習慣を身に付けるかが大切です。それには「生きがいを持つこと」です。

他力についてまとめますと、丹羽療法とかAWGといって電気を掛ける療法、そして海外旅行に限らず、放射線ホルミシスがあります。福島原発事故で私の住居近くにも放射能が飛んで来ましたけれども、ホルミシスにはちょっと少ないですね。こんなことを言うと叱られるかもかも知れませんが、もう少し強いと、がんヴィレッジ札幌へ来て、温熱ドームに入らなくても、自宅のお風呂に入っているだけで放射線ホルミシス浴になりますね。放射能汚染は地域によって異なります。私の住居周辺の放射線の強さは0.3μSv/h以下です。テレビなどの取材は過剰です。煽ぎたてることが多いですね。

平田療法では、温熱ドーム内での放射線ホルミシス、少量抗ガン剤の点滴(抗ガン剤ホルミシス)、ビタミンC大量点滴、非特異的免疫療法などを行っております。西洋医学から決別するのではなく、あらゆるガン治療を統合して行っているのが私のガン統合治療です。今日もこうして元気に生きていられるというのは、3つの環全体を統合した療法の賜だと思います。


<ヨーガ療法>

図11の環には、ヨーガ療法は入っていないですけどと、ヨーガ療法は他力じゃないですよね。自力でもありますが、ゲルソン食事の助けになりました。ヨーガ療法を学んだために菜食中心の食事が安心して出来たのです。ゲルソン療法の食事は、ヨーガの行者さんの食事に似ているので、周辺からの忠告に惑わされることがありませんでした。というのは、お見舞いに来てくれた方々が、こんな滋養のない食事をしていたら体がもたないじゃないか、と言うふうにお見舞いの方にいじめられるでんすね。いや玄米食で良いのだ、菜食で良いのだ、動物性タンパクを摂らなくても良いのだと、私を助けてくれたのはヨーガの行者さんの食事で元気に活躍している木村慧心先生を間近に見ていたからです。

ヨーガ療法はガン統合医療を実行するときに全て関わりがあります。アーサナや呼吸法によって副交感神経を優位にするだけでなく、心の持ち方を治してくれます。心のところで、@未来を引きずらないとか、A生きがいを持つとか、Bあきらめないとかということを持続できるエネルギーは私の知り合いの方々からの励ましにあります。ヨーガ療法学会やアーユルヴェーダ学会でお目にかかる度に、私を元気付けてくれる方々がこの会場におられます。そういう一人一人の方々の力によって私の今があるのです。だからこのヨーガ療法は3つの環が重なっている所に位置付けました。


4.まとめ

ヨーガ療法学会に参りますと新しい出会いも生まれます。そして新しい治療法を導いて下さったのはヨーガ療法を実施しているお医者さんです。つまり、いくつもの出会い、色んなものと結び付きによって、私の今があると思っております。ガンは最悪の病気です。西洋医学を含め、小さな治療効果のあるものをいくつも統合してこそガンを縊死させることが可能になります。私にとって、この三つの環を結び付けてくれたもの、ガン統合医療に結びつけてくれたものがヨーガ療法だと思っております。これからもヨーガ療法を続けながら、1年でも長く生きることで、ガンで苦しんでいる人たちの励みになる仕事をして行きたいと思っております。ご清聴ありがとうございました。


座長:星先生ありがとうございました。非常に勇気づけられるといいますか、癌になっても、余命半年と言われても、結局あんまり当にならない、当てにならないというと、医者がいうのもなんですが、結局こんな感じなのですね。もし癌になられましたら平田療法がありますのでご安心下さい。では時間となりましたのでシンポジュームTを終わらせていただきます。ありがとうございました。

司会:木村宏輝先生、発表者の先生方どうもありがとうございました。